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Love adventure
第61章 ミュージックスタイル

女性アイドルグループがパフォーマンスを始めると、西本は指を組みながらほなみの事を考えた。
(ほなみ……大丈夫か?
泣いたりしていないか?)
バースデイパーティの夜に、ほなみに打ち明けられた時、大きな驚きはなかった。
むしろ、初めて彼女を抱いたあの夜からずっとそんな疑いは持っていた。
抱き締めた時に浮かべる、甘い恍惚とした表情の中に見え隠れする哀しみの色。
恋に堕ちた女が男に抱かれているのにそんな風になる理由は、他の男の存在がある位しかないのではないか、と西本は思っていた。
ほなみが結婚している事に苛立つと言うよりは、ほなみが打ち明けてくれないという事にもどかしい悲しさをずっと感じていたのだ。
ほなみから言い出さない限り、無理に聞き出したりは出来なかった。
そんな事をして、去られるのが何よりも嫌だった。
(ほなみ……大丈夫か?
泣いたりしていないか?)
バースデイパーティの夜に、ほなみに打ち明けられた時、大きな驚きはなかった。
むしろ、初めて彼女を抱いたあの夜からずっとそんな疑いは持っていた。
抱き締めた時に浮かべる、甘い恍惚とした表情の中に見え隠れする哀しみの色。
恋に堕ちた女が男に抱かれているのにそんな風になる理由は、他の男の存在がある位しかないのではないか、と西本は思っていた。
ほなみが結婚している事に苛立つと言うよりは、ほなみが打ち明けてくれないという事にもどかしい悲しさをずっと感じていたのだ。
ほなみから言い出さない限り、無理に聞き出したりは出来なかった。
そんな事をして、去られるのが何よりも嫌だった。

