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Love adventure
第61章 ミュージックスタイル
 鏡に映る自分の身体じゅうに、智也に付けられた徴がある。
 ドキリとすると同時に、激しい行為を思い出してしまう。
 抵抗しきれずに智也の好きにさせてしまったどころか快感に酔ってしまった自分に、改めて嫌悪を感じた。

 そして首筋の赤みは、綾波の唇の徴だろうか――
 また、ゾクリと震えてしまう。

『心がふらついたら俺に掴まれ』

 脳内に甘く響く言葉を振り切る様にほなみは目を瞑る。

(――とりあえず、今は考えてはいけない)

 煌めく布を頭から被り、鏡で見ると、その派手さに目が点になる。
 先程まで着ていたピンクのスーツの比較にならない位のど派手さだ。
 頭の部分には金色の大きなリボンが付いていて、尻尾もあるのだがそれも金色だった。

(こ、これは目立つ……)




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