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Love adventure
第62章 熱愛宣言・略奪宣言

『たった一つの愛しい気持ち
手放すなんて 出来ないよ
君も同じだろう?』
浜田は側転をした時、ゴンドラのワイヤーの軋む音を聞いた様な気がした。
ほなみは何も知らずにゴンドラの上でターンする。
「――?」
浜田は思わず動きを止めた。
今まさにクレッシェンドの演奏は最高潮の感動の中にあり、出演者もスタッフも、魅入られた様に、歌う西本を見つめていた。
最後のフレーズを、西本が歌う。
『だけどそれは目に見えるけど 遠い
掴めそうで掴めない
だから一緒に手を伸ばそう
星の 瞬きよりも早く』
――ギギッ
ゴンドラが大きく傾いた。
「ほなみちゃん!」
浜田がそう叫ぶより早く、西本が駆け出していた。
ゴンドラとほなみは照明に反射し煌めきながら落下する。
「ほなみ――!」
綾波も駆け出し、スタジオが悲鳴に包まれた。
手放すなんて 出来ないよ
君も同じだろう?』
浜田は側転をした時、ゴンドラのワイヤーの軋む音を聞いた様な気がした。
ほなみは何も知らずにゴンドラの上でターンする。
「――?」
浜田は思わず動きを止めた。
今まさにクレッシェンドの演奏は最高潮の感動の中にあり、出演者もスタッフも、魅入られた様に、歌う西本を見つめていた。
最後のフレーズを、西本が歌う。
『だけどそれは目に見えるけど 遠い
掴めそうで掴めない
だから一緒に手を伸ばそう
星の 瞬きよりも早く』
――ギギッ
ゴンドラが大きく傾いた。
「ほなみちゃん!」
浜田がそう叫ぶより早く、西本が駆け出していた。
ゴンドラとほなみは照明に反射し煌めきながら落下する。
「ほなみ――!」
綾波も駆け出し、スタジオが悲鳴に包まれた。

