この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
Love adventure
第63章 Can't stop

ほなみが目を瞑った瞬間、誰かに羽交い締めにされ、西本から引き離された。
「いい加減にしろ、祐樹」
頭上で響く低い声に心臓が跳ねた。
ほなみは、恥ずかしくてその顔を見る事が出来ずに、身体を抱き締めている大きな掌を見つめる。
西本は露骨にムッとしてほなみの腕を引っ張り、抱きすくめた。
「気安く触るな!」
「智也の所から連れ戻してきたのは俺だぞ……
ほなみ、ちょっと来い」
今度は綾波に抱きすくめられ、ほなみは目を白黒させた。
「綾波――!ほなみを離せ!」
怒る西本には構わず、綾波はほなみの額に手を触れ、眉間に皺を寄せた。
「熱っぽいな。着ぐるみで丸一日動き回って疲れただろう……帰るぞ」
ふわりと身体が浮く。
ほなみは綾波に抱えられていた。
「あ、綾波さんっ」
ほなみは慌て、綾波と西本の顔を交互に見る。西本はやはり烈火の如く怒って怒鳴った。
「綾波!テメエ!」
彼に凄まれても、綾波は冷静だった。
「今日はゆっくり寝かせてやったほうがいい……
お前達は出演者やヤモリさんに挨拶やらがあるだろう。
ちゃんとやって来い」
「……っ」
西本は悔しそうに唇を噛む。
「お―――い祐樹!
vowvowテレビの専務さんが話したいって呼んでるよ――!」
三広が向こうで手を振っている。
「……ほう。すごいじゃないか。ちゃんと面通しして来い。
ほなみの事は任せろ」
綾波は、ニヤリと笑った。
「いい加減にしろ、祐樹」
頭上で響く低い声に心臓が跳ねた。
ほなみは、恥ずかしくてその顔を見る事が出来ずに、身体を抱き締めている大きな掌を見つめる。
西本は露骨にムッとしてほなみの腕を引っ張り、抱きすくめた。
「気安く触るな!」
「智也の所から連れ戻してきたのは俺だぞ……
ほなみ、ちょっと来い」
今度は綾波に抱きすくめられ、ほなみは目を白黒させた。
「綾波――!ほなみを離せ!」
怒る西本には構わず、綾波はほなみの額に手を触れ、眉間に皺を寄せた。
「熱っぽいな。着ぐるみで丸一日動き回って疲れただろう……帰るぞ」
ふわりと身体が浮く。
ほなみは綾波に抱えられていた。
「あ、綾波さんっ」
ほなみは慌て、綾波と西本の顔を交互に見る。西本はやはり烈火の如く怒って怒鳴った。
「綾波!テメエ!」
彼に凄まれても、綾波は冷静だった。
「今日はゆっくり寝かせてやったほうがいい……
お前達は出演者やヤモリさんに挨拶やらがあるだろう。
ちゃんとやって来い」
「……っ」
西本は悔しそうに唇を噛む。
「お―――い祐樹!
vowvowテレビの専務さんが話したいって呼んでるよ――!」
三広が向こうで手を振っている。
「……ほう。すごいじゃないか。ちゃんと面通しして来い。
ほなみの事は任せろ」
綾波は、ニヤリと笑った。

