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Love adventure
第63章 Can't stop

あぐりは、ほなみの頭を撫で、優しく笑った。
「良かったね……ほなみ、本当に。
いや、まだそれ言うのは早いかも知れないけどさ……
あんた達は、運命のふたりなんだよ。きっと……
巡り会えて……良かったね」
しみじみ言う彼女の言葉尻に、何かいつもと違う物を感じた。
「あぐり……?」
「私ね、今日、あんた達を見て考えたの。私も、今からちょっと頑張って来るよ。
しばらく留守をするけど心配しないでね」
あぐりは、何かを決意したように瞳を輝かせる。
ほなみは不安げに目をしばたかせた。
「留守……て、何処へ行くの?」
「――今は内緒!野村君にも適当に言ってあるから。
じゃあ綾波、ほなみを頼んだわよ?」
あぐりは、悪戯っぽくウィンクすると、長い髪を翻し背筋を伸ばした綺麗な姿勢で歩いて行ってしまう。
「――あぐり!?」
思わず追い掛けようと、腕からすり抜けようとするが、綾波にがっちり抱えられてかなわない。
「今は、身体を休めるのが先だ……行くぞ」
ほなみは、あぐりが去った方向をしばし見つめていた。
すると綾波にポン、と頭を叩かれる。
「あいつも子供じゃないんだ。何か、大事な事があるんだろうよ。きっと戻ってくる筈だ……そんな顔をするな」
綾波は運転手を呼びつけ、ほなみを抱えたままで車に乗り込んだ。
「良かったね……ほなみ、本当に。
いや、まだそれ言うのは早いかも知れないけどさ……
あんた達は、運命のふたりなんだよ。きっと……
巡り会えて……良かったね」
しみじみ言う彼女の言葉尻に、何かいつもと違う物を感じた。
「あぐり……?」
「私ね、今日、あんた達を見て考えたの。私も、今からちょっと頑張って来るよ。
しばらく留守をするけど心配しないでね」
あぐりは、何かを決意したように瞳を輝かせる。
ほなみは不安げに目をしばたかせた。
「留守……て、何処へ行くの?」
「――今は内緒!野村君にも適当に言ってあるから。
じゃあ綾波、ほなみを頼んだわよ?」
あぐりは、悪戯っぽくウィンクすると、長い髪を翻し背筋を伸ばした綺麗な姿勢で歩いて行ってしまう。
「――あぐり!?」
思わず追い掛けようと、腕からすり抜けようとするが、綾波にがっちり抱えられてかなわない。
「今は、身体を休めるのが先だ……行くぞ」
ほなみは、あぐりが去った方向をしばし見つめていた。
すると綾波にポン、と頭を叩かれる。
「あいつも子供じゃないんだ。何か、大事な事があるんだろうよ。きっと戻ってくる筈だ……そんな顔をするな」
綾波は運転手を呼びつけ、ほなみを抱えたままで車に乗り込んだ。

