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Love adventure
第63章 Can't stop

部屋のドアが明き、バスローブ姿の綾波が入って来てギョッとした。
濡れた髪は、いつもより暗い色をしている。言いようの無い色香を感じてしまい、ほなみの心臓が疼いた。
「良く眠れたか」
「あの、ここは?」
「祐樹の家を出て、ここに俺は住んでいたんだ……
今でも時々、祐樹の母親が来て掃除しているらしいが……
俺がここに来たのは三年ぶり位だな」
「……ここに住まないのは何故?」
聞いてしまってからほなみは、あっと口を塞ぐ。
(――西君のお母様と会ってしまうかも知れないから?)
「……別に、構わんぞ」
綾波は冷蔵庫からプリンを出してきて、蓋を取るとスプーンで掬いほなみに向けた。
「?」
「食え」
「……っ」
「何か口に入れないと倒れるぞ」
「じ、自分で出来ます!」
ほなみはスプーンを取るが、指先に力が入らず落としそうになる。
「ほれ、言わんこっちゃない」
問答無用で口にスプーンを押し込まれた。
優しい甘さが心地好く口の中に広がる。
濡れた髪は、いつもより暗い色をしている。言いようの無い色香を感じてしまい、ほなみの心臓が疼いた。
「良く眠れたか」
「あの、ここは?」
「祐樹の家を出て、ここに俺は住んでいたんだ……
今でも時々、祐樹の母親が来て掃除しているらしいが……
俺がここに来たのは三年ぶり位だな」
「……ここに住まないのは何故?」
聞いてしまってからほなみは、あっと口を塞ぐ。
(――西君のお母様と会ってしまうかも知れないから?)
「……別に、構わんぞ」
綾波は冷蔵庫からプリンを出してきて、蓋を取るとスプーンで掬いほなみに向けた。
「?」
「食え」
「……っ」
「何か口に入れないと倒れるぞ」
「じ、自分で出来ます!」
ほなみはスプーンを取るが、指先に力が入らず落としそうになる。
「ほれ、言わんこっちゃない」
問答無用で口にスプーンを押し込まれた。
優しい甘さが心地好く口の中に広がる。

