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Love adventure
第63章 Can't stop
「……愛している……お前を……俺にくれ」

 綾波は低く甘く囁くとほなみの太股に手を伸ばし、優しく愛撫し始める。 
 全神経がマヒしたように甘い刺激に冒されて動けない。

(だめ――だめ!私は……)

 涙で濡れた、ほなみの頬を綾波の指が撫でる。
 その指は、西本の繊細な掌を思い出させた。

『何と言おうと、離さない』

 甘く涼やかな愛の言葉が甦る。
 西本の少年のような顔立ちが、一瞬鋭い獣の様に変わる瞬間。

 ――それは鍵盤に向かう時、そして私を貫こうとするあの時――

『好きだ……初めて会った時から……』

 初めて抱きしめられた夜に言われた言葉――
 そう、私もひと目、貴方を見たあの時から――

「――西、君……」

 目の前の綾波の瞳が激しく揺れた。
 ほなみは首を振り、しゃくり上げた。

「ごめん、なさい……私、私……っ……私は」

 綾波は動きを止めて切なさを滲ませた表情をした。

「西君……じゃなくちゃ……ダメっ……」
「――」

 綾波は口を結び瞼を閉じると、泣きじゃくるほなみから離れ、ベッドから降りた。

「綾波さん……」

 綾波は、ほなみを見ずに苦しげに呟いた。

「そんな風に泣かれたら……いくら俺でも何も出来ない」

 ドアを開ける綾波に、ほなみは言葉をかける。

「どこへ――!?」
「このままここに居たら、無理矢理やってしまうからな……
 鎮めてくる……っ」
「綾波さん……」
「分かったから……もう何も言うな」

 綾波はドアを閉め、身体じゅうで大きく溜め息を吐いた。

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