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Love adventure
第64章 夜明けの空は切ない色

綾波の切ない瞳を思い出して胸が痛んだ。
(あんな顔を見たのは初めて……私が傷付けてしまった……)
彼は何処で眠っているのだろうか?と思い、そっとドアを開けてみると、暗がりの中で静かな寝息が聞こえる。
スタンドの灯りの側のソファに人の形が見えて、ほなみは吸い寄せられる様に近付いた。
綾波は何故かスーツを着たまま眠っている。
真っ直ぐな髪が額にかかり、その下にある長い睫毛も少年ぽい顔立ちも、本当に西本に似ている。
(この顔立ちのせいで、西君の義理の兄弟になり、そしてお母さんへの想いに苦しんで――
そして私も、綾波を傷付けて苦しませたのだろうか)
「……っ……」
綾波が顔をしかめて寝返りを打った。
(あんな顔を見たのは初めて……私が傷付けてしまった……)
彼は何処で眠っているのだろうか?と思い、そっとドアを開けてみると、暗がりの中で静かな寝息が聞こえる。
スタンドの灯りの側のソファに人の形が見えて、ほなみは吸い寄せられる様に近付いた。
綾波は何故かスーツを着たまま眠っている。
真っ直ぐな髪が額にかかり、その下にある長い睫毛も少年ぽい顔立ちも、本当に西本に似ている。
(この顔立ちのせいで、西君の義理の兄弟になり、そしてお母さんへの想いに苦しんで――
そして私も、綾波を傷付けて苦しませたのだろうか)
「……っ……」
綾波が顔をしかめて寝返りを打った。

