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Love adventure
第64章 夜明けの空は切ない色

「……まるで自分の事みたいに語るなお前」
綾波は、長い指でほなみの唇を摘まんだ。
「んっ」
彼はフッと笑い、ほなみの唇を弄る。
「んん……あやなみしゃんは……」
「ん?」
「おかあしゃまの……ことまだ……すき……なの?」
綾波の指が唇から離れ、ほなみの頬に触れた。
「もう、あの人の事は過去の事だ」
「――」
「いつの間にか、そうなっていたようだ……お前と会ってから……」
「綾波……さんっ」
腕の中から逃れようとするほなみを、力強い腕が捕らえて抱き締めた。
「わかってる。お前の気持ちは……」
「……私……私……綾波さんを……好きだと思います……」
「――」
綾波はほなみの腕を掴んだまま少し引き離し、驚いたように目を見開いた。
「でも……それは……西君への好きとは……違うんで……す」
綾波は盛大に溜め息を吐き、下を向いた。
「だから……あの……」
ほなみが口ごもっていると、彼に思いきりデコピンされる。
「い、痛い!」
綾波は、ほなみを睨んで更に頭を軽く叩いた。
「あ痛っ」
「お前な、フォローのつもりかっ!?何のフォローにもなってねえぞ。
好きとか言ってぬか喜びさせるんじゃない!」
「うう……ごめんなさい」
「だから謝るなって……ぷっ」
綾波は笑い出し、ほなみをギュッと抱き締めた。
綾波は、長い指でほなみの唇を摘まんだ。
「んっ」
彼はフッと笑い、ほなみの唇を弄る。
「んん……あやなみしゃんは……」
「ん?」
「おかあしゃまの……ことまだ……すき……なの?」
綾波の指が唇から離れ、ほなみの頬に触れた。
「もう、あの人の事は過去の事だ」
「――」
「いつの間にか、そうなっていたようだ……お前と会ってから……」
「綾波……さんっ」
腕の中から逃れようとするほなみを、力強い腕が捕らえて抱き締めた。
「わかってる。お前の気持ちは……」
「……私……私……綾波さんを……好きだと思います……」
「――」
綾波はほなみの腕を掴んだまま少し引き離し、驚いたように目を見開いた。
「でも……それは……西君への好きとは……違うんで……す」
綾波は盛大に溜め息を吐き、下を向いた。
「だから……あの……」
ほなみが口ごもっていると、彼に思いきりデコピンされる。
「い、痛い!」
綾波は、ほなみを睨んで更に頭を軽く叩いた。
「あ痛っ」
「お前な、フォローのつもりかっ!?何のフォローにもなってねえぞ。
好きとか言ってぬか喜びさせるんじゃない!」
「うう……ごめんなさい」
「だから謝るなって……ぷっ」
綾波は笑い出し、ほなみをギュッと抱き締めた。

