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第75章 告白

｢ご両親は……必死な俺の話を、真剣に、穏やかに聞いてくれた。
　だが、返事はこうだった……｣

『智也君。気持ちはとても嬉しいよ……
　けれど、君もほなみも、まだ中学生なんだ。
　これからお互いに色んな出会いがある。
　一生の相手を決めるのは、まだ早いんじゃないかな？
　君にも、ほなみにも、心から一緒になりたいと思う相手と結ばれて欲しいね。
　ご両親もそう思っている筈だよ？』

｢――今思えば、当たり前の話だ。
　中学生の子供に、娘をくれなどと言われて本気で返事をする親は居ないだろう……｣
｢――｣

　ほなみは、智也をじっと見つめた。

｢俺は食い下がったよ。
　話を切り上げようとするご両親にいつまでも懇願した……
　それこそ夜通しで……｣

　智也は自嘲的に笑い、首を振る。