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Love adventure
第75章 告白

智也は首を振った。
「いや……ご両親には使っていない……これは本当だ」
「……」
ほなみはソファの背を強く掴み、頭の中を整理しようと必死だった。
「だが……一瞬、お前の両親を邪魔だと思ったのは事実だ……」
「!!」
「事故の報せを聞いて……俺が殺したんだ、とすぐに思ったよ……
そして……
ひとりになったほなみを、これを口実に自分のモノに出来るとも思った」
ほなみは立ち上がり、智也の背中を思いきり叩いた。
「――!」
声にならない叫びをあげて、その背中を叩きながらむせび泣く。
智也は向き直り、ほなみの頬を両手で挟み見つめた。
「いつか……罰が下ると思っていた……
両親を失った事を利用して、お前を手に入れた罰が……」
ほなみは激しく首を振った。
「智也の……智也のせいじゃないっ……」
智也は微笑する。
「……そう言ってくれるか?
……でも俺のせいさ。
手を下してなくても俺が……願ったのは事実だ」
「智也っ……」

