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第76章 決意表明

｢……ダメですってば……｣

　カナの声だ。

｢……だって……ちょっと……時間かかりすぎじゃないか？｣

　亮介の怪訝な声。

｢……また……襲われてるんじゃないだろうな！｣

　西本が怒っているようだ。

｢……智也さんはそんな事しません…っ｣

　カナも激昂している。

｢……ほう……お前……智也に随分肩入れするな……｣

　皮肉な声は、綾波だ。

｢そっそれは……私の……上司だし……尊敬してるからです！｣
｢尊敬から恋に変わる……ありありだよね｣
｢……いいなあそれ……俺も尊敬とかされてみたい～……｣

　野村と三広が口を挟む。

｢……ちょっと……それ以上押さないで……あ――っ！｣

　ドアが開き、皆が折り重なり倒れ、一番下にいる三広は皆に踏まれて白目を剥いていた。

｢み、みんな！｣

　ほなみは目を丸くして唖然とする。