この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
Love adventure
第76章 決意表明

智也は後ろを向き、黙って俯いていたが、背中をブルッと震わせたかと思うと大声で笑い出した。
「……はっ……全く……愉快な奴等だな……」
ひとしきり笑い、涙を指で拭うといつものキリッとした表情に戻る。
「話は終わったのか?」
西本がほなみの手を握り、引き寄せた。
「西君……」
「大丈夫か……ほなみ」
心配して顔を覗き込む祐樹に、ほなみが頷くと、彼の表情に屈託のない笑みが広がった。
そんなふたりを静かな目で見ていた智也は祐樹に声をかけた。
「……西本」
西本は、ほなみの手を握ったまま、真っ直ぐに智也を見返した。
「絶対に泣かすな。いいか、絶対にだぞ」
智也の言葉に、皆が息を呑み、西本も目を見開いた。
「……お前……」
「泣かさないと誓うなら、俺は身を引く」
智也も西本の真正面を向いて熱く見つめる。
ほなみも、潤む目でふたりを見つめていた。
「……はっ……全く……愉快な奴等だな……」
ひとしきり笑い、涙を指で拭うといつものキリッとした表情に戻る。
「話は終わったのか?」
西本がほなみの手を握り、引き寄せた。
「西君……」
「大丈夫か……ほなみ」
心配して顔を覗き込む祐樹に、ほなみが頷くと、彼の表情に屈託のない笑みが広がった。
そんなふたりを静かな目で見ていた智也は祐樹に声をかけた。
「……西本」
西本は、ほなみの手を握ったまま、真っ直ぐに智也を見返した。
「絶対に泣かすな。いいか、絶対にだぞ」
智也の言葉に、皆が息を呑み、西本も目を見開いた。
「……お前……」
「泣かさないと誓うなら、俺は身を引く」
智也も西本の真正面を向いて熱く見つめる。
ほなみも、潤む目でふたりを見つめていた。

