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第76章 決意表明

　

｢泣かさねえよ……
　て言いたい所だけど……絶対に、て言われるとなあ～自信がないかも｣
　
　西本は頭を掻いた。

｢ええっ？｣
｢何ぃ？｣

　ほなみと智也が同時に叫ぶ。

｢俺、短気だしなあ……｣
｢バカかお前は！何を言ってんだ｣

　綾波がツカツカ歩いて来て、彼の頭を思いきり叩いた。

｢いて――っ｣

　祐樹が頭を押さえ呻くが、他の皆も駆け寄って来て彼を口々に責める。

｢そうだよ！この場面でそんな事言うかよ普通――！｣
｢アホー！｣
｢全くだ！｣

　三広と亮介と野村にも殴られてよろめいた所へ、カナのビンタが決まった。

｢あんたバッカじゃないの――っ！？｣

　カナは目をつり上げ、尚も手を振り降ろそうとしていたが、皆に止められる。

｢に、西君！｣

　ほなみは、皆に満遍なく殴られ、のびてしまった西本を抱き起こした。