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Love adventure
第78章 急転

「中野さんっ……どうして?どうしてこんな……っ」
ほなみはショックで足に力が入らず、西本に支えられやっと立っていた。
「両親が亡くなった時も――その後も、色々相談に乗ってくれて……
あんなに優しかったのに……っ」
中野の瞳が一瞬優しくほなみを見る。
「――ほなみさん……私は、あなたも智也君も実の子供の様に思っているよ……」
「――なら、何で――!?」
ほなみが涙を一筋溢すと、中野は悲しげに笑った。
「私には……息子が居る……
いや、居たと言った方が正しいかな……」
「――えっ……」
「けれど奪われた……妻も息子も他の男に……っ」
中野は何かを思い出したかのように、感情を昂らせ、カナの首を手で強くしめた。
カナの顔が苦しげに歪む。
綾波が、ソファの影に隠れ、中野の隙を突く事が出来るか様子をうかがっているが、なかなかチャンスがない。
浜田と目が合い、手でサインを送るが、何故か浜田は腰を揺らしダンスともつかない奇妙な動きを始めた。
綾波が首を振り、唇の動きで伝えようとするが、浜田はニカッと笑い動き続けている。
「はあ……浜田さん……通じねえな」
綾波は頭を抱える。
ほなみはショックで足に力が入らず、西本に支えられやっと立っていた。
「両親が亡くなった時も――その後も、色々相談に乗ってくれて……
あんなに優しかったのに……っ」
中野の瞳が一瞬優しくほなみを見る。
「――ほなみさん……私は、あなたも智也君も実の子供の様に思っているよ……」
「――なら、何で――!?」
ほなみが涙を一筋溢すと、中野は悲しげに笑った。
「私には……息子が居る……
いや、居たと言った方が正しいかな……」
「――えっ……」
「けれど奪われた……妻も息子も他の男に……っ」
中野は何かを思い出したかのように、感情を昂らせ、カナの首を手で強くしめた。
カナの顔が苦しげに歪む。
綾波が、ソファの影に隠れ、中野の隙を突く事が出来るか様子をうかがっているが、なかなかチャンスがない。
浜田と目が合い、手でサインを送るが、何故か浜田は腰を揺らしダンスともつかない奇妙な動きを始めた。
綾波が首を振り、唇の動きで伝えようとするが、浜田はニカッと笑い動き続けている。
「はあ……浜田さん……通じねえな」
綾波は頭を抱える。

