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Love adventure
第80章 甘い家路
「自分で何かを生み出す……かあ……」
ぼんやりと病室の窓の外の風景を見ていたら、後ろからしなやかな腕に抱き締められた。
シャツから覗く綺麗な手首と長い指。
フンワリと香る石鹸。
振り返らなくても誰なのか、ほなみにはわかる――
「なんのひとり言?」
西本は低く、甘く囁いた。
「うん……私、西君に……皆に、色々ともらってばかりだなあと思って……」
そっと、彼の腕に指を絡ませる。
「ふーん?そうかな?」
「私も……返したい……
自分で何かを生み出したいな……」
「……俺のほうが、ほなみに沢山の物をもらってるよ……
初めて会った時からね」
「――」
西本は、後ろから覗き込んで、頬にキスして来た。
くすぐったい幸せな感触に、ほなみの口元が緩む。
ぼんやりと病室の窓の外の風景を見ていたら、後ろからしなやかな腕に抱き締められた。
シャツから覗く綺麗な手首と長い指。
フンワリと香る石鹸。
振り返らなくても誰なのか、ほなみにはわかる――
「なんのひとり言?」
西本は低く、甘く囁いた。
「うん……私、西君に……皆に、色々ともらってばかりだなあと思って……」
そっと、彼の腕に指を絡ませる。
「ふーん?そうかな?」
「私も……返したい……
自分で何かを生み出したいな……」
「……俺のほうが、ほなみに沢山の物をもらってるよ……
初めて会った時からね」
「――」
西本は、後ろから覗き込んで、頬にキスして来た。
くすぐったい幸せな感触に、ほなみの口元が緩む。