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Love adventure
第83章 Love adventure
メンバーがウエディングマーチを演奏する中、はまじろうが跳ねている。
二つのゴンドラは徐々に近づいて、やがてぴったりと合わさった。
白いウエディングドレス姿の美しいほなみに、西本は釘付けになっていたが、会場の声援で我にかえった。
用心深く、ほなみの方のゴンドラに乗り移ると、直ぐ様花嫁を抱き締める。
『きゃー!』
『おめでとう――!』
銀テープが再び発射され、ゴンドラに乗ったふたりは、銀色のさざ波の中で自分達が漂っている錯覚を起こす。
観客達は祝福を叫びながらテープを手にして揺らしていた。
「綺麗……」
「いや……綺麗なのは……ほなみだよ」
「西君……」
「ほなみ――ごめん!」
五万人が見守る中で、西本は頭を下げた。
「つまらない事でずっとシカトしたりして本当にごめん!
もうしないから!
絶対にしない!許して!」
会場からは大ブーイングの嵐が起きる。
『はま子を泣かすな――!』
『西君の意地悪――!』
西本は頭を掻きながら観客達にも頭を下げた。
「いや……そうだよね。
本当に俺、ちっちゃい事をしてたよ……
ミュージックスタイルであんな大宣言をしておいてこれじゃあ……
百年の恋もさめるよね?ハハハ」
会場からどっと笑いが起こる。
西本はほなみに向き直り、左手をそっと握り、真摯な眼差しで見つめ、キッパリと言った。
「愛してるよ……死ぬまで……
いや、死んだとしても、俺は、ずっとほなみを愛してる」
「西君――!」
ふたりは、抱き合い唇を重ね合った。
割れんばかりの大歓声とも、冷やかしの野次ともつかない絶叫がふたりを包むと、唇を離した西本は舌を出して笑ってみせた。
二つのゴンドラは徐々に近づいて、やがてぴったりと合わさった。
白いウエディングドレス姿の美しいほなみに、西本は釘付けになっていたが、会場の声援で我にかえった。
用心深く、ほなみの方のゴンドラに乗り移ると、直ぐ様花嫁を抱き締める。
『きゃー!』
『おめでとう――!』
銀テープが再び発射され、ゴンドラに乗ったふたりは、銀色のさざ波の中で自分達が漂っている錯覚を起こす。
観客達は祝福を叫びながらテープを手にして揺らしていた。
「綺麗……」
「いや……綺麗なのは……ほなみだよ」
「西君……」
「ほなみ――ごめん!」
五万人が見守る中で、西本は頭を下げた。
「つまらない事でずっとシカトしたりして本当にごめん!
もうしないから!
絶対にしない!許して!」
会場からは大ブーイングの嵐が起きる。
『はま子を泣かすな――!』
『西君の意地悪――!』
西本は頭を掻きながら観客達にも頭を下げた。
「いや……そうだよね。
本当に俺、ちっちゃい事をしてたよ……
ミュージックスタイルであんな大宣言をしておいてこれじゃあ……
百年の恋もさめるよね?ハハハ」
会場からどっと笑いが起こる。
西本はほなみに向き直り、左手をそっと握り、真摯な眼差しで見つめ、キッパリと言った。
「愛してるよ……死ぬまで……
いや、死んだとしても、俺は、ずっとほなみを愛してる」
「西君――!」
ふたりは、抱き合い唇を重ね合った。
割れんばかりの大歓声とも、冷やかしの野次ともつかない絶叫がふたりを包むと、唇を離した西本は舌を出して笑ってみせた。