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覗ける隣人の妄想 ~わたし犯されてる~
第2章 この卑猥な妄想は専務?
後はたまに「ハーッ」とため息が聞こえてくるだけ。

(よくこんな仕打ちをされて耐えられるわね)と紀江は思う。

「何もさせないで座らせておけ」が専務とは腹違いの兄である社長から事務長に命令されていることらしいのだ。

今日はまだ専務の独り言が聞こえて来ないでいる。

そんな専務を横目で見るにつけ不憫に思う。

本当は仕事ができる人なのにと。

紀江にしてみれば、中途採用でこの会社を受けた時の面接をして採用してくれたのがこの専務で、元々が本社採用の一般事務だったのが社長からセクハラを受けるようになり、やむなく辞めようとして専務に相談した時に「あそこに行けば伊藤さんも3階のSE達もオタクだからセクハラなんてないだろう」とこの社屋に移動をさせてくれたのもこの専務だったから尚のことそう思うのだ。
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