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幽霊は勃起する
第2章 幽霊は勃起する
 ていうか耳元に囁いている私も会社では「大人しくて真面目でブサイクな処女OLw」で通っている地味極まりない冴えない女である。
 冷静に考えたらいくら相手が幽霊といえど「悪い子だなぁグフフ」などと口走っていいレベルの容姿の人間ではないのだが、そんなことをいちいち気にしていたら快楽は手に入らないので、脳内では「大人しくて真面目だけどメガネを外したらほんとは美人でエロいOL♡」という都合の良い設定に自分を置き換え、メガネを外したら実は美女だったなどというミラクルが存在するはずもないツラをヤツの前に曝け出した上で、ヤツの耳元に更に言葉を発した。


「おかあさんが見たら悲しむだろうなぁ?自殺して幽霊になったうえにこんな女相手に勃起するなんてさぁ?」


 さて、こんな女に突如として言葉責めを開始された幽霊だが、フルボッキが収まる気配は一向にない。
 それどころか、しきりに身体を捩り、


「あっ、ひぃ、そんなっ、ご、ごめんんさっ・・・あっ、ダメ」


 などと泣きながら呟いている。
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