この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
ジェミニの檻
第10章 流星

登りきったそこには一面の星空が広がっていた。
確かに天上を飾っている筈なのに手を伸ばせば届きそうな煌めきに六花は手を伸ばしてみる。
はっと隣に志貴が居たことを思い出し、笑われるのではないかと左側を盗み見ると、志貴も星空に圧倒されて見入っていた。
「やべぇ…」
圧巻の星空に吸い込まれそうだった。
宗治たちは星空に向かってカメラを構え、一心不乱にシャッターを切っていた。
三脚を立て、それなりの機材が揃っていて、遊び目的だけではなく、ちゃんとした天体観測の合宿なのだと証明していた。
二時間もすると、ロッジへと下りてきた。
「宗治さん、カメラ見せて欲しいんですけど」
ロッジ内のリビングに位置するそこに集まって、其々のカメラを見せて貰う。
「あ、これ、凄い」
「それ、私の」
志貴の手の中にあるカメラを覗き込む佳織。
「自信作なの、それは確か長野だったかな」
肩が触れ合う程身を寄せ合ってカメラを見つめる二人に、六花の胸がざわついた。
「六花、ロッジ戻ろ?」
「あ、うん…」
確かに天上を飾っている筈なのに手を伸ばせば届きそうな煌めきに六花は手を伸ばしてみる。
はっと隣に志貴が居たことを思い出し、笑われるのではないかと左側を盗み見ると、志貴も星空に圧倒されて見入っていた。
「やべぇ…」
圧巻の星空に吸い込まれそうだった。
宗治たちは星空に向かってカメラを構え、一心不乱にシャッターを切っていた。
三脚を立て、それなりの機材が揃っていて、遊び目的だけではなく、ちゃんとした天体観測の合宿なのだと証明していた。
二時間もすると、ロッジへと下りてきた。
「宗治さん、カメラ見せて欲しいんですけど」
ロッジ内のリビングに位置するそこに集まって、其々のカメラを見せて貰う。
「あ、これ、凄い」
「それ、私の」
志貴の手の中にあるカメラを覗き込む佳織。
「自信作なの、それは確か長野だったかな」
肩が触れ合う程身を寄せ合ってカメラを見つめる二人に、六花の胸がざわついた。
「六花、ロッジ戻ろ?」
「あ、うん…」

