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ジェミニの檻
第15章 rouge

彼女が出来たと由岐が見せてきたスマホの写真。
プリクラ画像の転送だったそれに、息を呑む。
由岐の隣で笑う六花。
何故とどうしてが頭の中でぐるぐる駆け回り、言葉にならない。
「えれなと同じクラスなんだ、お前知ってた?」
「いや…」
思わず口をついたその場限りの真っ赤な嘘。
「可愛いだろ?」
まじまじと写真を見つめるにやけた由岐。
知ってる、俺の方がずっと前から。
「マジなの?」
「マジだよ、今回は、柄にも無く告った」
女に不自由しない由岐が自分から告るなんて。
「…あ、そ」
後悔してももう遅い。
由岐のものだ。
あの笑顔も、あの唇も、全部。
一度抱いて諦めようとしたんだ。
処女を奪って、それで終わりにするつもりだった。
だけど。
この手で散らした六花はあまりにも可愛過ぎて、どうしたってこの想いは消せない。
だったらもう、誰のものでも、誰を想っていても構わない。
理由なんて必要ない。
「ただいまー…」
疲れきった声が玄関を潜った。
慌ててタオルケットを六花に被せた。
「志貴?寝てる?」
ノックと共にドアの隙間から由岐が顔を覗かせた。
プリクラ画像の転送だったそれに、息を呑む。
由岐の隣で笑う六花。
何故とどうしてが頭の中でぐるぐる駆け回り、言葉にならない。
「えれなと同じクラスなんだ、お前知ってた?」
「いや…」
思わず口をついたその場限りの真っ赤な嘘。
「可愛いだろ?」
まじまじと写真を見つめるにやけた由岐。
知ってる、俺の方がずっと前から。
「マジなの?」
「マジだよ、今回は、柄にも無く告った」
女に不自由しない由岐が自分から告るなんて。
「…あ、そ」
後悔してももう遅い。
由岐のものだ。
あの笑顔も、あの唇も、全部。
一度抱いて諦めようとしたんだ。
処女を奪って、それで終わりにするつもりだった。
だけど。
この手で散らした六花はあまりにも可愛過ぎて、どうしたってこの想いは消せない。
だったらもう、誰のものでも、誰を想っていても構わない。
理由なんて必要ない。
「ただいまー…」
疲れきった声が玄関を潜った。
慌ててタオルケットを六花に被せた。
「志貴?寝てる?」
ノックと共にドアの隙間から由岐が顔を覗かせた。

