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ジェミニの檻
第1章 ふたつのくちづけ

「六花!遅い〜始まっちゃうよ〜!」
高校で同じクラスの富岡 えれな。
派手な顔つきとは正反対の真面目で真っ直ぐなえれなとは何時の間にか仲良くなっていた。
「渉ー!由岐ー!頑張ってね!!」
額に濃紺のハチマキを巻いた一団から、当人であろう二人がこっちを見上げた。
「えれな!!来てくれたのか?サンキュー」
後から聞いたけど、手を振って応えてくれたのが寺島 渉。
「勝つとこ、ちゃんと見てろよ!」
ピースサインを突き出したのが松永 由岐。
スポーツ特待で、背も高くて、イケメンなんて神様は不公平だ。
空いてる席に座って試合を観戦すると、あちこちから黄色い声援が飛んだ。
高校で同じクラスの富岡 えれな。
派手な顔つきとは正反対の真面目で真っ直ぐなえれなとは何時の間にか仲良くなっていた。
「渉ー!由岐ー!頑張ってね!!」
額に濃紺のハチマキを巻いた一団から、当人であろう二人がこっちを見上げた。
「えれな!!来てくれたのか?サンキュー」
後から聞いたけど、手を振って応えてくれたのが寺島 渉。
「勝つとこ、ちゃんと見てろよ!」
ピースサインを突き出したのが松永 由岐。
スポーツ特待で、背も高くて、イケメンなんて神様は不公平だ。
空いてる席に座って試合を観戦すると、あちこちから黄色い声援が飛んだ。

