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ジェミニの檻
第6章 不安材料

宗治は参考書を摘みあげると、パラパラとめくった。
「天文物理学、ガモフのビッグバン理論は?」
「プラズマ宇宙論と共に勉強中です」
にやっと宗治は笑うと、志貴も笑った。
初めて見る志貴の笑顔に六花は驚きと…ときめきを感じてしまった。
お客が少ないのも手伝って宗治は志貴のテーブルに座り込み、天文学のなんたらを語り始めた。
志貴もそれに応じている。
結局二時間、二人は熱く論争を展開した。
8時上がりの六花を促して、志貴も店を出る。
「また来いよ」
「はい」
店を後にして並んで歩く二人。
「天文学なんて…勉強してたんだ…」
「物理が好きなんだ、宗治さんは凄いね、見た目あんななのに」
思い出し笑いを漏らす志貴の横顔、おもちゃを見つけた子供の様に目を輝かせていた。
六花は思わずその手を握っていた。
「天文物理学、ガモフのビッグバン理論は?」
「プラズマ宇宙論と共に勉強中です」
にやっと宗治は笑うと、志貴も笑った。
初めて見る志貴の笑顔に六花は驚きと…ときめきを感じてしまった。
お客が少ないのも手伝って宗治は志貴のテーブルに座り込み、天文学のなんたらを語り始めた。
志貴もそれに応じている。
結局二時間、二人は熱く論争を展開した。
8時上がりの六花を促して、志貴も店を出る。
「また来いよ」
「はい」
店を後にして並んで歩く二人。
「天文学なんて…勉強してたんだ…」
「物理が好きなんだ、宗治さんは凄いね、見た目あんななのに」
思い出し笑いを漏らす志貴の横顔、おもちゃを見つけた子供の様に目を輝かせていた。
六花は思わずその手を握っていた。

