この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
ジェミニの檻
第1章 ふたつのくちづけ

映画は話題のラブロマンスもので、席も8割方埋まっていた。
映画の後は併設されているショッピングモールをぶらつく。
「もうクリスマスツリー出てる」
まだ11月も半ばだというのに、店先にはクリスマスグッズが所狭しと並んでいた。
「可愛いねー、松永くん家もツリー飾る?」
「うちは両親で海外赴任中で、野郎だけの家にどんな顔して飾るのかって話し」
「そうなんだ、ご飯とか大変だね、お兄さん?弟?」
「弟、洗濯干すのと食事のメニュー考えるのが面倒くさい」
「そうなんだ」
「池内さん、今度作って」
「うん、いいよ」
「やった」
無邪気に笑う由岐を見るとつられるように六花まで笑顔になる。
二人きりの楽しい時間はあっという間に過ぎた。
7時を回って駅へと向かう。
「日曜の夕方なのに結構人いるねー」
駅のホームはそれなりの人でごった返しており、入ってきた電車も混雑していた。
映画の後は併設されているショッピングモールをぶらつく。
「もうクリスマスツリー出てる」
まだ11月も半ばだというのに、店先にはクリスマスグッズが所狭しと並んでいた。
「可愛いねー、松永くん家もツリー飾る?」
「うちは両親で海外赴任中で、野郎だけの家にどんな顔して飾るのかって話し」
「そうなんだ、ご飯とか大変だね、お兄さん?弟?」
「弟、洗濯干すのと食事のメニュー考えるのが面倒くさい」
「そうなんだ」
「池内さん、今度作って」
「うん、いいよ」
「やった」
無邪気に笑う由岐を見るとつられるように六花まで笑顔になる。
二人きりの楽しい時間はあっという間に過ぎた。
7時を回って駅へと向かう。
「日曜の夕方なのに結構人いるねー」
駅のホームはそれなりの人でごった返しており、入ってきた電車も混雑していた。

