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寝取られ彼女。
第3章 Akatsuka Yuito
…男以外には教えてあげようか?
亜衣の秘密を。
俺がそれを知ったきっかけは、数年前に遡る。
今から3年前…俺が中3の時。
同じクラスで、特別仲のいい男友達ができた。
そいつの名前は、三浦和也(かずや)。
何を隠そう…亜衣の兄貴だ。
勿論その時は、亜衣の存在なんて知らなかった。
…あの日までは。
それは夏休みの少し前、7月のある日の事。
「唯斗ー、今から家来ねぇ?」
「うん、行く」
「前言ってたゲームやろうぜ。小遣い貯めて買ったんだよ」
「おー、まじか!やるじゃん」
当時俺達の年代の間で流行っていたゲーム。
それを購入したらしい和也の家にお邪魔する事になった俺。
そこでとんでもない事をしなければならない事になるとは…この時は想像もしてなかった。
「お邪魔します」
「俺の部屋、2階上がってつきあたりの右なー」
「おう」
「俺何か飲みもん持ってくわ」
「悪いな、お構いなく」
階段を上り、つきあたりの…って、どっちだ。
同じ扉で、プレートも何も掛かっていない扉が2つ。
「おい、和也ー!」
下に向かって呼んだが、返事は聞こえない。
どうやら誰かと、恐らく母親と話してるらしい。
ため息を吐いて、とりあえず開けてみようと、2つある内の右側の扉を、ノックもせず開けた。
…すると。
「はぁ、はぁ…っ、…ん」
「…っ!?」
入ってまず視界に入ったのは…大きなベッド。
そのベッドで真っ赤な顔で荒い息を吐いてる女の子…それが、亜衣だった。
すぐ部屋から出ればよかったのに俺は、その場で立ち尽くして女の子を見つめた。
そして俺に気付いた女の子が、大きな目を開いて…俺を捉えた。
すると。
「はぁ、はぁ、えっち…」
そう、言った。
その単語を聞いて、少し呆然としたのち…
「ご、ごめんっ」
俺は慌てて扉を閉め、隣の部屋に逃げ込んだ。
扉を背に息を吐き、ごくりと唾を飲み込む。
何だったんだ…今のは。
何かすっげー可愛い女の子が、ベッドで荒い息吐いてた…
何か、何か…
すっげー…エロかった…