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寝取られ彼女。
第6章 Seno Kouki



「昂ちゃん…ホテル、連れてって…?」

助手席に身体を預け、俺を上目遣いで見上げて言った亜衣。

やめろ…やめてくれ。

俺を誘惑するな。

「…いや。お前まだ未成年だろ…落ち着いたら、部屋まで連れてってやるから」

「やだっ…昂ちゃんと一緒にいたいの。昂ちゃんとならあたし、どうなっても…」

…やめろ

「昂ちゃんが、忘れさせて…?あたし、昂ちゃんの愛撫が一番好きで…。だけど昂ちゃん、一度もあたしを抱いてくれた事ないでしょ?お願い、あたしを抱いて…」

…やめろって!!

俺の太ももに手を触れ、顔を覗き込んでくる亜衣。

くそっ…振り払えよ

振り払えよ瀬尾昂輝!!

亜衣の身体に伸ばしそうになる手を懸命に抱え込み

深く息を吐いて首を振る

「…ダメだ。それはダメだ。俺はお前を抱けない」

「どうしてっ…!?お願い、一度でいいからっ…あたしを抱いてよ、お願い…っ」

一度?

バカか…一度で終われる訳がないだろうが。

俺がお前を抱こうものなら

何度も何度も抱いて抱き潰して

亜衣をがんじがらめにして閉じ込めて

外に出してやれなくなってしまう。

あぁくそっ…

そんなことを考えてるから

俺の愚息が反応してきちまったじゃねぇか!

「…っ、とにかく。その願いは聞いてやれない。落ち着くまで傍にいるから…な?」

柔らかな髪を撫でる

太ももに置かれた手を離しながら…

…逆効果。

潤んだ瞳で俺を見上げる亜衣から目を逸らす

「一度でいいから…」

…亜衣

お前…いつからそんな色気づきやがった

そんな声、出すな

そんなこと言うなっ…

いくつになっても単純なんだよ、男って

もうすぐ30のいい歳した男でも

好きな女からの誘惑に我慢出来るほど強くないんだよ!

「…っ、亜衣。分かった…こうしよう。亜衣が満足するまで、今日は亜衣の傍にいる。何でも話して、抱き着きたければ抱き着け…キスだっていくらでもしてやる。ただ…セックスはだめだ。それだけは…」

「…昂ちゃんは、」

「っ、」

綺麗な声で遮られた言葉

「あたしがどうなってもいいんだね…」

…いいわけ、

「いいわけないだろ!俺がどれだけ…っ、どれだけお前をっ!…っ」


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