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寝取られ彼女。
第2章 Tsuda Hiroki
マジかよ、どんだけ時間経ってんだ。
俺が来たの5限の途中だったから6限サボった事になっちまってんじゃん!
いや…俺結構サボり魔だしいいんだけど…
「あっ、そうだ!先輩、須藤先生に呼ばれてますよ、行きましょっ」
「あ?…っあ、あぁ…」
須藤…体育の講師だ。
そりゃ呼ばれるか…湿布取りに行って消えるとか、…って。
湿布!!
と思い手を見ると、いつのまにか貼られてる小さな湿布。
…この子が付けてくれたのか?
見下ろすと、俺の腕を掴んで引き寄せ、にこにこ笑ってる女の子。
瀬尾に軽く会釈し、保健室を出る。
…直前。
「三浦!」
後ろから呼ばれた名前に、女の子も…俺も振り返った。
「…またおいで」
ふわりと笑って言った瀬尾。
その言葉に、三浦と呼ばれた俺の腕を掴んでる女の子は、にっこり笑ってピースした。
…おい。
おいおいおい。
何今の。
めっちゃくちゃ気になるんだが。
何…え、デキてるとか?
…つか、どこ行くんだ!
須藤に呼ばれてるとして、職員室に行くとしても体育館に行くとしても…明らかに学校の外出ようとしてね!?
須藤ん所行く気ないよな!?
「ちょ…っ、えー…と、三浦、さん、」
「はーいっ」
うわ、はーいとか。
クッソ可愛い。
変な所に感動してる俺をよそに、学校を出てすぐの所にある公園に足を踏み入れる女の子。
「…あの、」
「よいしょっと」
俺の腕から手を離し、ブランコに腰掛けた女の子。
つられて俺も隣のブランコに腰を下ろす。
…と。
「えーと、まず。ありがとうございました」
いきなりお礼を言われ面食らう。
「…悪ぃ。何でお礼言われてんのかさっぱり…」
「あたし、セックスしないと熱下がらない体質なんですよ」
…あぁ、なるほど。
だから…って。
「えぇっ!?大丈夫なのかそれって」
「えへ、あんまよくないです」
「だよな!?…っうわ、そうなんだ…」
何だそれ…
じゃあ、まさか…さ。
瀬尾ともセックスしてたり…
「昂ちゃん…あ、言っちゃった。…まあいっか?保健医の瀬尾先生には、凄くお世話になってるんです。あたし、風邪ひきやすくて」
こ…昂ちゃん!?
そんな親密になる位体許してんのか!?