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奴隷 裕美子
第3章 躾と別れ
俺が一方的に言い放ってから、裕美子はずいぶん長い時間泣いていた。だがその間、俺は何も言葉を発しなかった。

「少し時間をください」

裕美子はすすり泣きながら、最後にようやくそれだけを口にした。俺は了承し、裕美子から返事を聞くまでは俺からは連絡を取らないと告げ、その日はそれ以上何もせずに別れた。





二週間後、裕美子から長いメールが届いた。俺のことが今でも好きであること、しかし奴隷となることはどうしてもできないこと、そして今までのことへの感謝が、切々と綴られていた。

このメールに俺が多少なりとも失望したことは事実だが、それと同時に俺には確信があった。決してこれで終わりにはならない。裕美子は必ず俺の元へ戻ってくる。裕美子のマゾの血が、裕美子をそうさせずにはおかない。
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