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奴隷 裕美子
第5章 奴隷調教の軌跡(二)
きっかり2時間後に目覚めた俺は真っ直ぐにベランダの裕美子の様子を見に行く。さすがに横になって寝てしまっているだろうと思ったが、裕美子はきっちりと正座した姿勢のままでそこにいた。鍵をあけ、サッシを開くと、外はさらに冷え込んでいるようで、一瞬で全身に鳥肌がたつような冷気が入り込んでくる。

「ちゃんと待っていたか。途中で横になって勝手に休んだりしなかっただろうな」

「はぃ・・・ご・・ご主人様・・どうか裕美子・・を・お許し・・くださぃ」

全裸で2時間も外に放置され、冷え切って身体の震えが止まらないらしい。唇も青く変色し、口もうまく回らないようだ。裕美子の前後両方に挿入したバイブだけが、何事もなかったかのように2時間前と同じ音をたてて裕美子を責め続けている。

「今まではぬるい調教で甘やかしてきたが、俺の奴隷になるということがどういうことか、少しは身にしみたか」

「は・・はぃ 裕美子は・・ご主人様の優しさに甘えて・・いました 心を・入れ・・替えて・お仕えします どうか・・裕美子を・・お・お許し・・・くださぃ 中に・・入れてください お願い・・します」

ようやくそれだけ言うと、裕美子は後ろ手に縛られた上半身を折り曲げ、ベランダのコンクリートに額をつけて許しを懇願した。さすがに限界だろう。長時間の正座で、自分で立つこともできまい。縄尻をつかんで身体を起こさせ、抱き上げてやった裕美子の全身は、まるで氷のような冷たさだった。

ひとときの休息も与えられない夜通しの調教、裕美子の地獄の一夜も、終わりが近づいてきたようだ。後ろ手の縄を解き、貞操帯を外してバイブを抜いてやると、俺は改めて裕美子を俺の前に正座させる。

「今日が本当の奴隷調教のスタートだ。今までのような甘えは一切許さない。俺が与えるすべての責め、すべての命令を、心からの感謝をもって受けとめろ。その覚悟はあるか」

裕美子は自分から土下座の姿勢になって答える。

「裕美子は今まで名ばかりの奴隷でした。心からお詫びいたします。もしお許しいただけるなら、裕美子はご主人様の本当の奴隷になれるように、これからはどんな厳しいご調教にも耐え、心から感謝してお受けします。万が一また甘えが出たときには、どうか厳しいお仕置きで裕美子をお導きください。一日も早くご主人様の望まれる奴隷となれるよう、努力いたします」
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