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奴隷 裕美子
第5章 奴隷調教の軌跡(二)
裕美子に足を開かせ、前と後、両方の穴にバイブを挿入する。快楽系の責めを好まない俺の珍しい行為に、裕美子はいぶかしげな表情を見せるが、バイブを入れるのは、裕美子を気持ちよくさせてやるためなどではもちろんない。

挿入したバイブが抜け落ちたりしないよう、貞操帯をかっちりとつけさせる。後ろ手の縄はそのままだ。

「裕美子、俺は2時間ほど寝るから、おとなしく待っていろ。いいな」

「は、はい、わかりました」

少し困惑顔の裕美子を、窓を開けてベランダに連れ出す。

「え?」

夜中とはいえ、全裸に後ろ手縛り、さらに貞操帯を装着された状態だ。まだ春先、気温も相当に低い。さすがにためらって後退りしようとする裕美子を俺は叱責する。

「何をしている! さっさとこないか」

「は、はいっ・・でも・・・」

戸惑う裕美子を強引にベランダの冷たいコンクリートの上に正座させ、俺は前後両方のバイブのスイッチを入れた。

「あぁっっ」

体内からの激しい振動に裕美子は身悶える。

「姿勢を崩すな。きちんと正座していろ」

「・・はぃ、ご主人様・・」

「じゃあ俺は少し休む。ここでこのまま待っていろ。いいな」

「ご主人様・・」

裕美子は何か言いかけたが、俺は聞こえないふりをして室内に戻った。ベランダに通じる窓を閉じ、鍵をかける。こちらを見ている裕美子の切なげな表情がサディストの魂をくすぐる。
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