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奴隷 裕美子
第3章 躾と別れ
逢瀬を重ねるたび、俺は裕美子に奴隷としての躾を施していった。もっとも、裕美子に「奴隷」を宣告するのはまだ先のことだったから、この段階で裕美子の側に奴隷の躾という認識があったわけではない。それでも「好きになった相手のことが全てで、自分のことなどはどうでも良くなる」という言葉通り、裕美子は従順だった。

ホテルには行かず、公園のベンチで唇を重ね会うときも、俺はそれだけでは済まさない。裕美子の方から俺の舌を吸い、俺が意図して大量に流し込む唾液を喉を鳴らして飲むことを求めた。いつもの膝上丈のスカートの中をまさぐられ、ストッキングとショーツを膝まで下ろされても、裕美子は俺がそうしやすいように腰を浮かせこそすれ、抵抗らしい抵抗を示すことはなかった。俺の胸に顔をうずめ、激しい羞恥にたただじっと耐えている。その場で胸をはだけられ、乳房をさらされても裕美子の対応は変わらない。

「なぜ嫌がらない? 公園のベンチでこんなことをされて恥ずかしいだろう」

意地の悪い問いかけに、

「恥ずかしいわ。走って逃げ出したいくらいよ。でも貴方がそうしたいならいい・・」

そう言って裕美子は俯いた。またこうも言った。

「好きな相手から求められたことを、拒絶したことはない」

と。この従順さこそがマゾの証。俺は裕美子への奴隷調教を押し進めていくことになる。
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