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奴隷 裕美子
第3章 躾と別れ
奴隷への躾の中で、フェラチオは重要な位置を占める。命令されればいつどんな場合でも唇と舌で心からの奉仕をしなければならないし、主を満足させ、出されたものは感謝をもってすべて呑みほさなければならない。手を使わず、口だけで主を逝かせられることも基本中の基本だ。

こんなことは、主従関係であればごく当たり前のことだが、裕美子は男の物を口に含むこと自体、以前には余り経験がないようだった。公園のベンチで胸を露出させられても目立ったあらがいを見せなかった裕美子が、唯一わずかに抵抗らしき素振りを見せた行為でもあった。まして、俺がいつも裕美子に求めるのは、事前にシャワーなど浴びることなく、ホテルの部屋に入るや否や奉仕させるいわゆる「即尺」だったから、裕美子には辛かったろうし、さすがに多少の嫌悪感もあったのだろう。もっとも俺からすれば、だからこそ躾として意味があるのだから、裕美子を気遣って妥協することなどは、始めからありえなかった。

始めの内はそれでも抱き締めて唇を重ね、ベッドに入ってからさせていたが、部屋に入るとすぐに仁王立ちの俺の前に膝まずかせ、長く伸ばした舌を根元から這わせるようにしてするよう命じるまで、そう多くの時間はかけなかった。

「気持ちがこもってないな」

「嫌々やってるのか」

「全然気持ち良くないぞ」

「俺を悦ばせたくないのか。どうやったら、男が気持ちよくなるのか、ネットで勉強しろ」

そうやってダメ出しされるたび、裕美子は悲しげな表情で

「・・ごめんなさぃ・・・」

と詫び、俺の一物に一層丁寧に舌を這わせるようになっていった。
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