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繋がれた鎖
第11章 外出
咲は身体を起こすと同じ階にあるシャワー室を案内され

身体の汚れを落とした

何度洗っても何回シャワーをかけても汚れが落ちた気がしない咲は頭からシャワーをあびた

そして近くに置いてあったカミソリを手首に当てて、血が流れ出るのをぼんやり眺めていた


nightに付いていた女性秘書が咲の様子を見にきて慌ててシャワーを止めた


女性秘書はnightからでも聞いていたのか

リストカットが想定内だったようで慌てず対処していた

「ごめんなさい。シャワー室汚してしまって…」

秘書「咲さん。大丈夫ですよ
でも、痛かったでしょ?もっと早く気付くべきでした
申し訳ありません」

「そんなこと…ごめんなさい」

女性秘書は手際よく処置して
新しいワンピースを咲に着せてくれて
髪の毛を乾かして、車椅子に乗せて

nightの所に戻った


nightはチラッと手首に巻かれた包帯に目を向けたが
知らん顔で

今日から社長宅に行くことになったことを告げた
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