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Moon night🌙Marmaid〜男装の美少女マリナ
第3章 エドワード


「エドワード様、ごきげんよう」

「ごきげんよう」

作り笑いにお決まりの会話
エドワードは社交界デビューしてからというもの、来る日も来る日も苦手なパーティ漬けの日々が続き、いい加減うんざりしていた

そのうちに、パーティーに飽き飽きしていたエドワードが顔を出さなくなると、遂には海辺の屋敷まで押しかける者まで出て来る始末だった

エドワードが海辺のコテージと呼んでいるそれはおよそコテージなどという代物では無く、豪華な屋敷だった




「こんにちは」

何処からかひょっこり現れると、客人に向かってにっこり笑いながら無邪気に挨拶するマリナ

「あら、こんにちは」

「素敵! 綺麗なドレス」

「あ、ありがとう」

「お姉様、こっち」

「え?」

「素敵なサンルームがあるの」

「あら、そう?」

普段押しの強い者も無邪気で懐っこい美少年に笑顔にを向けられると、知らず知らずのうちに相手のペースにハマってしまうのだった

特に若い女などはその笑顔に頰を赤らめる者さえいた
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