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Moon night🌙Marmaid〜男装の美少女マリナ
第3章 エドワード
マリナは玄関ホールで待たされていた初対面の客人をなんと屋敷のプライベートスペースまで案内してしまった
「あの… ねぇ、エドワード様はいらっしゃるかしら」
「お仕事だと思うけれど… お姉様、お兄様のお知り合い?」
「え、ええ、まあ、ね」
「だったらマリナとご一緒にお兄様がお帰りになるの、お待ちしましょうよ」
「ええ、そ、そうね」
「わあ、マリナ嬉しい! お兄様のこと一人でお待ちするの、いつもとっーても退屈なのよ」
「そ、そう…」
「あ、そうだ、いい事があるわ、セバスチャン、おいで」
マリナがセバスチャンを呼んで客人を半ば強引にいつものプライベートビーチへ案内すると、しばらくして一張羅のドレスをすっかり砂まみれにした客人がそそくさと帰って行った
「あら? どうしたのかしら…」
帰宅していつものように着替えながら、オリバーから今日一日の報告を一通り聞かされたエドワードは口元を押さえてくすくす笑っていた
「マリナが押しかけて来た客人を撃退したのか?」
「はい、その様で」
その後、オリバーが下がった後もエドワードの笑いはしばらく止まらなかった