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Moon night🌙Marmaid〜男装の美少女マリナ
第1章 謎の美少年
どういった経緯かは推測が付かないが、おそらく海に流されて浜辺に打ち上げられたであろう、水気を含んで少年の身体に張り付いているオフホワイトのコットンブラウスのボタンを一つ一つ外していく
余程大変な目に遭ったのか、少年は気を失ったまま微動だにしない
ブラウスを取り去ると華奢な肩や腕が露わになり、痩せ細って貧相な少年の身体には似付かわしくない、プラチナにダイヤを嵌め込んだ、小ぶりではあるが凝った細工のペンダントが目に入る
ビーチで光っていたのはこれか…
続いて皮のサッシュベルトに手を掛けると、オフホワイトのパンツを脱がせていく
これもまた水気を含んでぴったりと張り付いて少年の身体から取り去るのにかなり手こずった
まるで少女のウエストのような華奢で痩せ細った貧相な肢体
そして未だ恥毛の無い下腹部
そこでぎょっとしたエドワードの手が止まる
少年の下腹部に付いている筈のものが見当たらないのだ
フロンドの短い巻き毛、簡素なコットンのブラウスにパンツ姿
どう見ても少年にしか見えない
それは少女だった
さて、これを湯に入れるにはどうしたものか…
一瞬、躊躇したものの、エドワードは衣服を着たまま少女を抱き抱えた
思った以上に軽かった
そのまま湯に浸かり暫く様子を見ていると、蒼かった頰にほんのり血の気が差してきたような気もするがピクリとも動かない
砂だらけでくしゃくしゃになっている巻き毛を櫛で丁寧に梳いてやり、石鹸を泡立てて全身を一通り洗い終えると、綺麗に拭いてヘッドへ運んだ
乳母が用意した、ベッドの上に畳まれた清潔な男物の寝間着を手早く着せて寝かし付けると、灯りを消して部屋を後にした