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第9章 貴重な資料のプレゼント

日曜日の午前中は朝までのSEX三昧で、ダウンして爆睡。午後になり、空腹感で目覚め、シリアルでブランチを摂りながら、早速、ＰＣを開き、春日君が提供してくれた、彼の取引記録に目を通す。

それは、とても詳細な彼の取引記録と、必ず記載されている客観的所感だった。

銘柄を筆頭に取引の日付、時間、高下の動向、売買プラマイの値段、総合プラマイ、それに所感。何より、所感の記載が私には、大変興味深く感じられた。そこには良くも悪くも自己分析が細かに記録され、その後の取引に生かされる文言が並んでいる。『乱高下、タイミングを見誤り早売り。』『買い注文殺到。上昇。売りタイミングバッチリ。』『好調。買い足し決断。成功。』など。デュアルもしくは、トリプルで売買件数は一日平均200件以上。総合して投資額の1.5％以下の収益でも取引を積み重ね、日額で平均５万円。週平均で20万円は収益を上げていた。

それから、参考にした情報源として、ＣＳＴＶ東京経済、東洋経済メルマガ、などの情報源とコンテンツ、具体的記事見出しなどが、それぞれに記載されていた。

流石に、Ｔ大生らしい頭の回転の速さと情報読み取りの鋭敏さ、取引の柔軟性が見て取れた。私は普段、頭良さは、見て取れるものの、全体として凡庸としている春日君の内面を垣間見る思いがした。

それから、大口取引をする際は、必ず株式公開に踏み切る企業に目を付けて、別口でトレードして、含み資産が大きくなったら迷わず売りに出す、決断力も見て取れた。

彼の成功は私に大きな勇気と対応力を与えてくれるものだった。

早速、長くなるのでLINEではなく、メールでお礼のメッセージを送信した。

｢昨晩はプレゼントと資料ありがとう(v^-ﾟ)とても参考になりました。フォーマットしたUSBは次回逢う時に、お返ししますね。また逢える日を楽しみにしています。愛姫より−END−｣

数分後、直ぐに返信が来た。

｢僕も楽しみにしています。極厚持参でね。(笑)また次回は長期持ち株資料を提供しますね。僕は今は、昼間は今年こそ卒業するつもりなので、今は深夜の外為取引に専念して学校の講義に集中します。僕の資料を基に愛姫さんが引き継いで、取引してみて下さい。−END−｣

私はほくそ笑んだ。