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愛姫のあぶない投資性活
第10章 束の間の息抜き〜避暑地の温泉旅行〜
7月も下旬に入ろうとしていた。私のデイトレードも、大口投資も順調だった。私は23区内でも、やや郊外の2LDKのマンションに引っ越した。私には気分転換が必要だった。

今までは西武新宿駅やJR新宿駅東口まで徒歩で行ける,便利な場所にあるワンルームだった。だが狭さと、外に待ち構える街の喧騒が、私の精神を蝕みそうだった。新しいマンションからは、新宿や渋谷に出るのに30分〜40分を要してしまうのが難だったが…。

またPCをデュアルモード(2台を同時に使用)で使い、PC以外にデスクも使いながら、仕事と寝起きを同じ空間で行うのは、生活に動的変化がなく、それも精神的に良くないと考えたからだ。

すでに私には、中古物件なら、23区内の比較的便利な場所でマンション購入できる資産ができていた。しかし、来年度からの所得税を考慮して、賃貸物件を選択した。資産はできるだけ運用に当てたいという考えもあったからだ。

東京では天候不順と猛暑日が続いていた。月末になって、気象庁から後出しで、梅雨明けが宣言された。

その頃、私は夏休みの繁忙期に入る前に、東北の温泉に小旅行に出かける計画を立てて、春日君とLINEでしきりにそのやり取りをしていた。春日君も乗り気だった。

麻木さんとは、しばらくラブホデートをしていなかった。約束しては、彼の方から仕事の都合でキャンセルしてきたからだ。私は麻木さんとこのまま疎遠になることは避けたかった。

麻木さんのテクニックがあり、ちょっとアブノーマルなSEXは魅力的だったし、何より、定期的に100万円単位の運用を任せてくれる、大切な出資者だったからだ。麻木さんへの利回りは10%の条件だったから、私が100万円を何回かに分けて運用し、120万円の利益を積み重ねで回収できれば、10万円は私の取り分になる訳だ。

何より、元本割れしても、私がセフレでいれば、我慢してくれると約束してくれる、付随した女と男の契約も、私にとって有り難かった。

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