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愛姫のあぶない投資性活
第12章 第三の男現わる〜そしてSM入門へ〜
「それでOKです。それでは当日に…。白石愛姫−END−」

また返信が来た。結構しつこい男か、かかっか獲物を離さないように、必死に釣り上げようとしているのだと思った。

「ありがとうございます。楽しみにしています。村中孝治−END−」

とにかく、逢うまでは、挨拶しかしたことのない相手だから、何が目的かはわからない。

それからは、私は村中孝治という男性を振り返って、メールの文章と、挨拶した時の記憶にある印象を分析した。

[学歴や社会的な地位と年齢]
麻木さんと同じく、有名私立大学の工学部建築工学科を卒業して、実務経験は積んでいる、1級建築士に合格している30歳で独身。本人曰く彼女なし。彼女いない歴は不明。

[見た目の印象]

麻木さんと同じく、大学までラグビーをしていたくらいだから、がっしりとしたスポーツマン。麻木さんのように長身でガッチリタイプではなく、平均よりやや長身で筋肉質。顔は今ふうイケメン。だけど髪型はどちらかといえば、短め。髪を染めたりはしていない。あくまで爽やかなスポーツマンらしい髪型で清潔感はある。優しく温和ではなく、自己主張が強く、ぐいぐい人を引っ張るタイプ。彼女がいてもおかしくない。遊びも知っていそうな雰囲気。ただし、仕事をしながら1級建築士の試験に合格しているのだから、不真面目な男ではないだろう。

私が整理できた村中孝治の情報はこれくらいだ。

あとは、私と麻木さんとの関係はだいたい想像して、分かっているだろう。そのつもりで逢った方がいい。

私は、だんだん興味を感じて来て、逢って話をするのか楽しみになっていた。

いずれにせよ、遊ばれるとしても、それは女の私の方ではなく、男の彼だということは、はっきりしている。

私は、メールで誘われた当初は、煩わしさを感じていたが、よく考えてみたら、これは面白くなってきたぞと感じていた。
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