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愛姫のあぶない投資性活
第12章 第三の男現わる〜そしてSM入門へ〜
あっという間に土曜日になった。平日は目まぐるしい忙しさの中で、株価の高下に一喜一憂し、売買の際には柔軟性、洞察力、決断力を求められるので、週末には、精神的にドット疲れが溜まってくる。私にとってそれを癒せる、とても貴重な1日だった。

でも、今日は夕方、あの村中さんと逢うのかと思うと、一時的に興味が湧いていたのに、当日になってみると、だんだん面倒にも感じてきた。春日君を誘えば必ず逢えるし、私がその気であれば、ラブホに行って愛情を感じられるSEXも楽しめる。そして春日君はもう充分、私を満足させてくれるだけの、SEXテクニックを持っていた。

それなのに、挨拶しかしたことのない男性と、初デートを約束していまうとは、一時の盛り上がりで、失敗したなと感じていた。

短パンにTシャツ姿のまま、午前中はゆっくり、CS日経放送を観て、昼食後、猛烈な睡魔に襲われて午睡。気がつくと午後3時を回っていた。そろそろ準備しなきゃと思いシャワーを浴びて目を覚まし、メイクを、のんびり行い、髪を乾かしセットした。

それから、着て行く服のセレクトに入る。今日も暑いし、ちょっと清楚感を出すにはこれかなと、ノースリーブのミニワンピースを選ぶ、下着も万が一、(私の場合は十が一くらい…)に備えて、上下お揃いのブラ&Tバックセットにした。ストッキングは清涼感のある、シームレスストッキングの新しいのを下ろした。

私はたいてい初デートの時、余裕を持って待ち合わせ場所に赴き、遠くから相手を観察して、姿を現すようにしていた。

だから1時間前には自宅を出た。街は人で溢れていた。大音量で流れる音楽。夕空をシラけさせてしまうネオンの数々。蟻の大群のような人間の群。それに一日の太陽熱と、ビルから出されるエアコンの放熱を、まとめて地上に溜め込んだような熱気。何もしていなくても汗が滲む。

私は待ち合わせ場所を遠目から見て、街の人々の流れに乗らず、のんびり歩き、村中さんが現れるのを待った。時々、立ち止まってはスマホを見て、メールの着信も確認した。

待ち合わせ時間10分前になり、

「今、駅前交番の前まで来ました。村中孝治−END−」

というメールが来た。


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