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愛姫のあぶない投資性活
第12章 第三の男現わる〜そしてSM入門へ〜
最後に運ばれて来たコーヒーをお代わりして飲みながら、会話は意外に弾んだ。

村中さんは、しきりに、この前、初めて出会っ時、私のことが鮮烈な印象に残ったこと、容貌、スタイル、服装のセンスなどを褒めちぎった。私は会話が弾んでピークを過ぎた頃、改まって質問した。

「あのう…ちょっと気になることがあるんですけど、お伺いしてもいいですか?」

「気になることってなんですか?」

「この前、初めてのメールで、麻木さんには内緒にしてくれって、追伸で書き込まれていましたけど、なんで麻木さんに内緒にしなきゃならないんですか?」

今までスムースだった会話が一旦途切れた。村中さんは、ちょっと考え、ためらいながらも話し始めた。


「それはいろいろと理由があるんですが、まずはうちの会社、従業員が少ない中小ですよね。だから社長からは、社内で女性社員と恋愛のトラブルは厳禁だって、若手の男性社員は厳命されてるんですよ。それから仕事に支障を来たすから、取引関係先でも同じくです。結婚するならOKだって…。そういうところ、凄く厳しいんですよ。だから白石さんは、今こそ仕事は関係ないけど、社長の知り合いでしょ。関係者に入るから、一応あんな形で口止めしたんです。」

「そうなんですかぁ。私が知ってるアドバイザー時代の麻木さんのイメージと全然違いますねぇ〜。」

(麻木さんったら、自分に甘く、人に厳しい…うふふっ、私が住宅設備メーカーのアドバイザー時代には、すぐに私をつまみ喰いしたくせに…。私の知らない所で私以外の女の子に手を出してトラブルでも起こして、失敗した経験があるのかな?その教訓かもしれない。一ついいネタ仕入れちゃったっ!)

「僕からもいいですか?」

「はい。なんでしょう?」

「あの…この前、うちの会社にいらっしゃった時、あれ本当にクライアントへの挨拶ですか?普通はメーカーのアドバイザーはショールームで私たちと同席して、クライアントに商品の説明をして施工イメージを解説したりするけど、そこから先の現場には関わらないですよね?しかも白石さん、スーツ姿じゃなくて、今みたいなオシャレな私服でしょ。社長もラフな私服。凄く違和感があったんですよ。もしかして社長とお付き合いしてますか?」

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