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愛姫のあぶない投資性活
第12章 第三の男現わる〜そしてSM入門へ〜
その夜、村中さんとは食事をして、お店を喫茶店に移して、おしゃべりをして、何もなく、デートをしたお礼を、私の方が、デート代を持たせて、申し訳なく感じるくらい、何度も感謝されて別れた。

(私…なんか村中さんのこと変に誤解してたなぁ。結局、彼って真面目な青年なんだぁ。仕事して実務経験積み重ねながら、1級建築士に合格して、将来のことも、恋愛や結婚のこともごく普通に夢見ている。一見、モテそうだから、遊んでいそうに見えたけど、それは現実的に無理よねぇ…よく考えて見れば…。勉強もして仕事もしてでは。)

私は自分があれこれと、妄想を膨らませていたことを、ちょっと恥じた。村中さんは、私に興味を持ってはいたが、いきなり告白したりするような様子もなく、また時間があったら逢って食事をして欲しいというくらいのことは言っていた。真意か社交辞令かまでは読み取れなかったが、私に惹かれていることは確かだった。だからLINEの登録をしてあげて、村中さんは大感激していた。

SEX抜きの、ごく普通のお食事デートというのは、私にとって久しぶりだったので、とても、清々しい気持ちになって、私は家路についた。この後、村中さんとの出会いがどうなるかを楽しみにして…。

その夜は久しぶりに、気持ちよく睡眠が取れた。

翌日曜日も、時間は淡々と過ぎて、久しぶりに、のんびりと休日を楽しんでいた。

夕方近くなって、突然、麻木さんから電話がかかって来た。メールではなく、また直電だ。急な話に違いない。

私が電話を通話モードにすると、

「あぁ、麻木だけど、愛姫ちゃん、今、大丈夫?」

「えぇ…何もないけど…何か急用?」

「いゃ、ちょっと聞きたいんだけどさぁ…昨日、うちの村中と逢った?」

(あれっ?なんで麻木さん知ってるんだろう?村中さん話したのかなぁ?)

「うん夕食に誘われて…それだけだけど…何かあったの?」

「食事しただけ?」

「そうよっ。食事して、喫茶店にも行ったけど、おしゃべりしただけよ。」

「僕たちのことは?何かしゃべった?」

麻木さんの、少し取り乱した声が続いた。
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