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愛姫のあぶない投資性活
第12章 第三の男現わる〜そしてSM入門へ〜
「何かしゃべったって…麻木さんがこの前、村中さんに変な嘘つくから、取り繕うのに苦労したわよぅ!村中さん、私たちが付き合ってるんじゃないかと思ってたみたい。今は仕事の関係はないから、出資者と投資家の関係だって、上手く言っておいたけど…。何かあったの麻木さん?」

「いや、こっちにも社員との関係はいろいろあってさ…愛姫ちゃん本当にそれだけ、昨日、あいつと食事しておしゃべりしたって…?」

「それ、私が村中さんを誘惑したとか疑ってるのぉ?なんか変よ麻木さんっ。だから、お食事して、それも含めて4時間くらい、おしゃべりしだだけよっ!それでお別れしましたっ!」


「別に疑ってる訳じゃないよ。愛姫ちゃんが、村中とどうなったって、僕がどうのこうの言える立場にある訳じゃないからさぁ。いや、今日ね、仕事しながら、あいつ、昨日、愛姫ちゃんと逢ったこと、嬉しそうにポロッと漏らしたんだよ。僕からは何も聞かなかったし、僕たちの関係が知られたら、とくに村中には示しがつかないんだ。うちの若手には、社内と関係先の女性との交際は慎重にしろって言ってあるからさ、男女のトラブルは、うちみたいな会社には、仕事に影響することもあるんだよ。」

「そんなこと分かってるわょ。それも村中さんから聞いたわ。だからこそ、私、麻木さんのことフォローするのに必死に言い訳したのよっ。」

「ちょっとまだ会社にいて、電話じゃ、話しにくいからさっ。今から退勤して、そっち行くから、普段着でいいからさ外出の準備だけしておいて、家で待ってて。そっちに着いたら、マンションの下からまた電話する。お休みのところ悪いけど…じゃ切るよ。」

麻木さんは、一方的に私を呼び出して、電話を切った。

(昨日、村中さんと逢ったこと、すごく気にしてるし、ちょっと嫉妬してる…。それから、どんな会話をしたのかもかなり気にしてる。私との関係は自業自得よ。麻木さんから誘ってきたんだから。しかも、当時は仕事のパートナーだったし、麻木さんは離婚した直後だった…。)

私はとりあえず、服装だけは外出してもおかしくない普段着のワンピースに着替えて、麻木さんが来るのを待った。
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