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愛姫のあぶない投資性活
第1章 私、白石愛姫(しらいしあい)
そもそも私、大学は文学部の国文出身だし、経済に関しての知識はない。
武器になるものと言えば、高校時代1年間、英語圏に留学するコースにいたから、ニュージーランドのオークランドにホームステイして、向こうの高校に在籍していて、英検は一応1級。
でも大学に入ってからは日本のことをもっと勉強したくなって国文を専攻にしたし、まったく英会話から遠ざかってしまって、今の実力はもう2級程度。
唯一自慢できるのは、3年次に学園祭でミスコンに優勝したことくらい。でも自分で言うのも変だけど、その美貌の活かし方は、恋愛を重ねて、いまでは三十路を手前にして、かなり老獪になってることは自分で意識してる。
男女雇用機会均等法が制定されたって、人々の社会意識そのものは変わっていない。男性と渡り合い、それを乗り越えるなら、女にしか持ち得ない力を最大限利用してやろうと考えたのは、OLになって実績を重ねても、同期入社の男性社員に追いつけなかったから。
企業してからは、さらに女に磨きをかけて、突き進もうと決心したのも、私の投資のタクティクスの重要なファクターであり続けた。
武器になるものと言えば、高校時代1年間、英語圏に留学するコースにいたから、ニュージーランドのオークランドにホームステイして、向こうの高校に在籍していて、英検は一応1級。
でも大学に入ってからは日本のことをもっと勉強したくなって国文を専攻にしたし、まったく英会話から遠ざかってしまって、今の実力はもう2級程度。
唯一自慢できるのは、3年次に学園祭でミスコンに優勝したことくらい。でも自分で言うのも変だけど、その美貌の活かし方は、恋愛を重ねて、いまでは三十路を手前にして、かなり老獪になってることは自分で意識してる。
男女雇用機会均等法が制定されたって、人々の社会意識そのものは変わっていない。男性と渡り合い、それを乗り越えるなら、女にしか持ち得ない力を最大限利用してやろうと考えたのは、OLになって実績を重ねても、同期入社の男性社員に追いつけなかったから。
企業してからは、さらに女に磨きをかけて、突き進もうと決心したのも、私の投資のタクティクスの重要なファクターであり続けた。