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愛姫のあぶない投資性活
第16章 訣別
結局、その日、春日君とはラブホにお泊りデートとはならなかったので、4回の濃厚なSEXをして、ホテルをチェックアウトした。

既に夕方になって、街は黄昏れに包まれていた。

日曜日の夕方とあって、私には行き交う人々の足取りが、とても早く感じられた。

私は春日君と最後のお話をするために駅の反対側の高層ビルに囲まれた小さな公園に誘った。

「珍しいですね。愛姫さんがエッチした後に公園に行こうなんて…。」

春日君が小声で話し掛けてきた。

「うっ…うん。春日君にお話したいことがあって…。」

雑踏を掻き分けて歩くうちに、公園に着いた。

私たちは、広場に近い遊歩道のベンチに腰掛けた。

「春日君…。」

「はい。改まってなんですか?」

「あのね…私たちって、結局どんな関係かなって、私考えたの…。」

「どんな関係って…僕が愛姫さんに告白して、それで付き合ってもらって…。」

「うん。それはそうなんだけど…そのお付き合いの中身を考えたの…。」

「中身…。中身…。それは…。」

「中身はセフレよね。セックスフレンド…。身体を求め合うために毎回デートしたり、お泊りしたり…。」

「確かにそれは事実ですね…。」

私の改まった様子から、春日君は、私が別れを意識していることを察知したらしい。

「やっぱり、僕では相手として不満なんですね。」

「結論だけ言ってしまえば…。ごめんなさい。」

「僕は男として、やっぱり魅力がありませんでしたか?」

「最初から私が変な誘い方したから…ごめんなさい。私から春日君を誘惑して、身体を許して、春日君の心を玩んだりして…。私…春日君を誘惑して、利用してたの…。わかってたと思うけど…。」

「利用って…僕の何を利用したんですか?投資やトレードのことですか?それだったら、愛姫さんが始め、そういうことに興味があって、トレーダーとして誰かを頼りたくて、僕を誘ってきたのは、当然わかってましたよ。そのことで最初に逢ってデートしたんですから…。でも、僕は利用されてるなんて思ったことはありませんよ。」

春日君は、いきなり別れを切り出されて、急には割り切れない様子だった。

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