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第4章 投資セミナーでの出会い

｢いいえ、今日は市場は閉じているから、暇だったはずなんですけど、外為は深夜に取引するから、夕べは寝たのが深夜で、今日は午後まで寝てたんです。それからシャワー浴びたり、着るものやなんだかんだで、時間喰っちゃって…。｣

｢なんだぁ。じゃあ喉渇いちゃったでしょう。それじゃあビールが合うお食事がいいかなぁ？ドイツ料理のお店とか？｣

｢僕あまり、飲み会もないし、グルメじゃないから、白石さんにお任せしますよ。｣

｢じゃあ、私の大学時代のお友達とよく女子会するドイツ料理のお店を紹介するわね。もちろん今日は私がお誘いして、春日さんをお招きしたんだから、私持ちね。会計の時に話すの嫌だから、最初に決めておきましょう。いいですか？｣

｢はい。じゃあ遠慮なく、今日はご馳走になります。｣

私たちはつかず離れず、５分ほど雑踏の中を歩いて、お店に入り、席に落ち着くと、まずはビールで乾杯した。

｢ドイツ料理って、珍しいけど…白石さんよく来るんですか？｣

｢うん、大学の時のクラブの友達に３人ドイツ語学科とドイツ文学科の仲良しがいてね、彼女たちが留学していた時に、それぞれ留学先のドイツ国内の都市を会いがてら、旅行したんだけど、みんな昼休みのランチににビール飲むのよ。だから酒豪になって帰国して、ここには卒業した今でも、月１で女子会してるの｣

よくあるパターンで私たちのお食事デートは始まった。