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愛姫のあぶない投資性活
第4章 投資セミナーでの出会い
時間はお互いの自己紹介をしているうちにあっという間に経過して、お食事を終えて、デザートとコーヒーを楽しんでいた時だった。


「ねえ、春日さん。私ね春日さんから、個人教授で投資のお話聞きたいの。ここ出たら、次は静かなところで、お話しません?」

「あのぅ…白石さん時々、僕に敬語で話しますけど、白石さんが年上なんだから、普通に話して構いませんよ。確かに、あのセミナーでは、僕が講師だから、白石さんからみたら、先生みたいな感じなのかもしれないけど、僕そういうの全く気にしないから。」

「そうね。かえって春日さんに気を遣わせちゃったみたいね。じゃあ『春日君』って読んでいい?」

「もちろんですよ。そのほうが僕も気が楽です。…で、静かなところってどこですか?ルノワールみたいな喫茶室の個部屋とか?」

「そうじゃなくて、ホテルの部屋よ。二人っきりで人に聞かれたくない、企業情報なんかも話せるでしょ。私も質問したいこと山ほどあるし…。」

「えっ…ホテルって…どこか予約でもしてるんですか?」

「ううん。シティーホテルじゃなくて、うんと…ファッションホテル。」

「それって、そう言えば、綺麗に聞こえるけど…ラブホテルじゃ…。」

「そう。休憩できるし、べつにお泊りするわけじやないし、疲れたら、気晴らしにカラオケとかCS放送の映画とか大画面で見られるし、せっかく私たち仲良くなれたんだから、行ってお話しない?春日君が嫌なら無理にとは言わないけれど…。」

「あっ、いっ、嫌じゃないけど、それより白石さんこそ、いいんですかっ?僕、男ですよっ?」

「春日君は私の大切な先生よ。だからゆっくり、二人っきりでお話したいの。男と女だから、そうなったら、なったでそれも必然でしょ?」

「白石さんがいいというなら、僕は依存はありませんよ。」

「じゃあ決まり、ここを出たらすぐいきましょう。」

私たちは、私から積極的に手を繋いで、ホテル街に向かって歩き始めた。手を繋ぐ春日君の手は緊張でかなり汗ばんでいた。私が誘った時の、動揺の仕方といい、これで春日君が女性関係に疎いことがわかった。
すべては私の計画通りに事がすすんでいた。
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