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愛姫のあぶない投資性活
第4章 投資セミナーでの出会い
部屋は音漏れ防止も配慮されていて、玄関と内室に区分されていた。玄関に入ると同時に、チャイムが鳴り、自動清算機のコンピューター音声が、
『ご利用ありがとうございます。このお部屋は自動ロックになっておりますので、3分後にお部屋がロックされます。外出をご希望の際はフロントにご連絡ください。尚、非常災害時は自動解除されます。』
私にとっては、聞き慣れすぎたアナウンスだったが、春日君は真剣に聞いていた。
「すごいですね…ホテルを利用するのに、混んでなければ、誰とも顔を合わさずに、完全に隠密裏に利用できるなんて…。」
「でも街と同じで、フロントや廊下は犯罪対策でカメラが回っているはずよ。部屋は盗撮になっちゃうから、ないとは思うけど、もしかしたら隠しカメラがあったりして…うふふっ…。」
「なんかそんなことよく週刊誌なんかに、まことしやかに書いてありますよね。」
「あらっ、春日君でも週刊誌なんか読むの?私、投資ジャーナルとか経済新聞を各誌、読み漁っていると思ってた。」
私たちは、部屋の扉を開けて、その広さと、ムーディーなデザインに圧倒されながらも、ソファーに座ってまずは落ち着いた。
「さつきの話の続きですけど、週刊誌はですね、確かに下世話な部分もありますが、企業の裏情報とか、暴露記事とかゴシップ記事は結構参考になるんですよ。例えば、あの一山証券の破綻を予測したのは、経済新聞より週刊誌の方が早かったくらいですから。」
「そうなんだぁ…週刊誌の記事って眉唾だと思ってばかりいたし、電車の中吊り広告でだいたい中身も知れたもんだと思ってた…。」
「週刊誌は、企業のお家騒動みたいなのは、裏から取材するじゃないですか。退職者とか、下請の出入り業者とか。結構そこに事実もあるんですよね。捏造は裁判で必ず負けますからね。」
「あっ、今、飲み物用意するわね。春日君何がいい。サービスドリンクは、冷蔵庫にミネラルウォーターが2本、あとお茶、紅茶、コーヒーならすぐに入れられるけど…。でも春日君のお話って私には些細な事でもすべてが新鮮で興味深いわ。さすがT大生ね。大学は関係ないですよぉ…。白石さんだって、J大卒業でしょ。僕はまだ卒業できてません…。」
『ご利用ありがとうございます。このお部屋は自動ロックになっておりますので、3分後にお部屋がロックされます。外出をご希望の際はフロントにご連絡ください。尚、非常災害時は自動解除されます。』
私にとっては、聞き慣れすぎたアナウンスだったが、春日君は真剣に聞いていた。
「すごいですね…ホテルを利用するのに、混んでなければ、誰とも顔を合わさずに、完全に隠密裏に利用できるなんて…。」
「でも街と同じで、フロントや廊下は犯罪対策でカメラが回っているはずよ。部屋は盗撮になっちゃうから、ないとは思うけど、もしかしたら隠しカメラがあったりして…うふふっ…。」
「なんかそんなことよく週刊誌なんかに、まことしやかに書いてありますよね。」
「あらっ、春日君でも週刊誌なんか読むの?私、投資ジャーナルとか経済新聞を各誌、読み漁っていると思ってた。」
私たちは、部屋の扉を開けて、その広さと、ムーディーなデザインに圧倒されながらも、ソファーに座ってまずは落ち着いた。
「さつきの話の続きですけど、週刊誌はですね、確かに下世話な部分もありますが、企業の裏情報とか、暴露記事とかゴシップ記事は結構参考になるんですよ。例えば、あの一山証券の破綻を予測したのは、経済新聞より週刊誌の方が早かったくらいですから。」
「そうなんだぁ…週刊誌の記事って眉唾だと思ってばかりいたし、電車の中吊り広告でだいたい中身も知れたもんだと思ってた…。」
「週刊誌は、企業のお家騒動みたいなのは、裏から取材するじゃないですか。退職者とか、下請の出入り業者とか。結構そこに事実もあるんですよね。捏造は裁判で必ず負けますからね。」
「あっ、今、飲み物用意するわね。春日君何がいい。サービスドリンクは、冷蔵庫にミネラルウォーターが2本、あとお茶、紅茶、コーヒーならすぐに入れられるけど…。でも春日君のお話って私には些細な事でもすべてが新鮮で興味深いわ。さすがT大生ね。大学は関係ないですよぉ…。白石さんだって、J大卒業でしょ。僕はまだ卒業できてません…。」