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愛姫のあぶない投資性活
第4章 投資セミナーでの出会い
春日君の希望のミニドリップのコーヒーを入れてあげて、私もインスタントだけど、珍しいブルーベリーティーを入れて、ソファーに寄り添って、ティータイムを雑談で過ごした。私が身を寄せて、わざと春日君に密着させると、春日君は、緊張するのかグイっと、一口コーヒーを流し込んだ。コーヒーカップを受け皿に置く時、わずかに手が震えて、陶器がカチャカチャと音を立てた。

「ねぇ、ホテルなんかに誘って、春日君、私のこと軽蔑してない?」

「軽蔑なんて、そんなことありません。僕、女性経験皆無に等しいから…むしろ、連れてきていただいて、感激と…緊張してます。24年間彼女無しですから。」


「そんなこと気にしてたら、いつまでも縁がないわよ。彼女が欲しければ、自分から手に入れないと…。」

「確かにそうですよね。能動的であってこそ、『果報は寝て待て』になるわけですからね。待っていても、恋愛はやってきませんよね。ドラマじゃあるまいし…。」

春日君は経済的に充たされている分、大学生らしい人間関係の冒険心を失っているようだった。そして、それはちょっぴり寂しげに見えた。

「今日は私が恋人よ。ラブホに二人で来たんだから。熱々カップルで過ごそうね。」

私は春日君の顔に自分の顔を近づけると、唇を立てて、眼を閉じた。そこに、春日君の唇が僅かに震えて重なった。すぐに唇は離れてしまった。

「さつきお食事したし、きちんとキスするのに、歯磨きしましょう。」

そう言って、バスルームの手間にある洗面台でアメニティーの歯ブラシと歯磨き粉で歯を磨き始めた。春日君もついつ同じようにした。そして、バスルームに入ると、給湯のレバーを回してバスタブにお湯張りをした。

「お風呂にお湯入れたんですか?」

歯を磨き、うがいを済ませた春日君が尋ねてきた。別々に入るのか、一緒に入るのか、そんなことが気になったに違いない。私は歯ブラシを口から出し、とりあえず口の中のものを流すと、

「後で一緒に入りましょう。せっかく、広い豪華なバスタブだもん。ジャグジーだって付いてるわ。」

「あっ…はい。」

ちょっぴり動揺している感じの春日君を再びソファーに招いて、

「今度はエッチなキスできるね…。」


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