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愛姫のあぶない投資性活
第2章 孤独な出資者
約束の日、私は午前にすべての銘柄を売りに出して、郊外の私鉄駅前の待ち合わせ場所に向かった。
麻木さんは、時間通りに車でやって来ると、私を助手席に招き入れ、車を走らせた。
「久しぶりだね。その後、愛姫ちゃんうまく行ってる?デイトレードって毎日うまくいくの?」
私が返答に渋っていると、
「やっぱりなぁ。株式って僕には全くわからないけど、小口で取引して、値上がりしても利鞘は少ないもんねぇ。調子悪いの顔つきに出てるよ。」
「仕事関係のお話は止めましょ。せっかく久しぶりのデートなんだもん。麻木さんは調子良さそうね。」
「そうだね。もうすぐボーナス時期だからね。スタッフに頑張ってもらって営業かけてるよ。まあ大手から中堅の下請けで、うちも現場は下請けに出すから、身入りは少ないけどね。でもテレビの影響もあって、在来工法で建ててる家は、住宅メーカーを敬遠するから、オリジナルでデザインしてほしいって、ダイレクトに仕事の依頼が入ることもあるんだ。最近それで睡眠不足だよ。」
麻木さんはちょっと嬉しそうに、笑って話した。
「愛姫ちゃん、今日は何食べたい?毎日忙しいんでしょ?前、パンとかコンビニ弁当とかで急いで済ませて、午後の動向を読んでるとか言ってたよねぇ。たまには落ち着いたランチタイムを過ごさなきゃ。」
そういって、麻木さんはイタリアンのお店に招いて、本格的なパスタをご馳走してくれた。暫く、いろいろな世間話をして、再び車に乗り込むと、
「今日、いいかなぁ?」
この台詞は私たちの間では『今日SEXできる?』の意味だった。
「うん。大丈夫。いいよっ。」
私が明るく答えてあげると、麻木さんも、不安げな表情が急に晴れて、
「じゃあ、この前行った、新しいホテルにしようね。広くて綺麗で、ちょっとしたスイートルームだったよね。」
私には、待ち合わせ場所も、ランチのお店も、そしてゴールのラブホも、麻木さんの頭のなかでは計画的に繋がっていたことは判っていた。私も麻木さんに抱かれるのは久しぶりだから、というより、約3ヶ月前に麻木さんとSEXしてから、全く男っ気はなかったから、胸の高まりは禁じ得なかった。
麻木さんは、時間通りに車でやって来ると、私を助手席に招き入れ、車を走らせた。
「久しぶりだね。その後、愛姫ちゃんうまく行ってる?デイトレードって毎日うまくいくの?」
私が返答に渋っていると、
「やっぱりなぁ。株式って僕には全くわからないけど、小口で取引して、値上がりしても利鞘は少ないもんねぇ。調子悪いの顔つきに出てるよ。」
「仕事関係のお話は止めましょ。せっかく久しぶりのデートなんだもん。麻木さんは調子良さそうね。」
「そうだね。もうすぐボーナス時期だからね。スタッフに頑張ってもらって営業かけてるよ。まあ大手から中堅の下請けで、うちも現場は下請けに出すから、身入りは少ないけどね。でもテレビの影響もあって、在来工法で建ててる家は、住宅メーカーを敬遠するから、オリジナルでデザインしてほしいって、ダイレクトに仕事の依頼が入ることもあるんだ。最近それで睡眠不足だよ。」
麻木さんはちょっと嬉しそうに、笑って話した。
「愛姫ちゃん、今日は何食べたい?毎日忙しいんでしょ?前、パンとかコンビニ弁当とかで急いで済ませて、午後の動向を読んでるとか言ってたよねぇ。たまには落ち着いたランチタイムを過ごさなきゃ。」
そういって、麻木さんはイタリアンのお店に招いて、本格的なパスタをご馳走してくれた。暫く、いろいろな世間話をして、再び車に乗り込むと、
「今日、いいかなぁ?」
この台詞は私たちの間では『今日SEXできる?』の意味だった。
「うん。大丈夫。いいよっ。」
私が明るく答えてあげると、麻木さんも、不安げな表情が急に晴れて、
「じゃあ、この前行った、新しいホテルにしようね。広くて綺麗で、ちょっとしたスイートルームだったよね。」
私には、待ち合わせ場所も、ランチのお店も、そしてゴールのラブホも、麻木さんの頭のなかでは計画的に繋がっていたことは判っていた。私も麻木さんに抱かれるのは久しぶりだから、というより、約3ヶ月前に麻木さんとSEXしてから、全く男っ気はなかったから、胸の高まりは禁じ得なかった。